第4回学習会「京都朝鮮学校襲撃事件とは何であったか〜埼玉県朝鮮学校補助金停止問題を考えるもう一つの視点」2019年9月27日開催

2009 年 12 月、京都市南区にあった京都朝鮮第一初級学校(当時)の校門前で、「在 日特権を許さない市民の会(在特会)」を名乗るメンバーら 10 数名が「スパイ養成 機関」「叩き出せ」「ゴキブリ」などの差別的な罵詈雑言を1時間以上にわたって拡声 器等で叫び続けるという、いわゆる「京都朝鮮学校襲撃事件」が起こりました。子どもたちと教師が怒号にさらされ続けましたが、通報を受けて駆けつけた警察は暴言を 止めさせようともしませんでした。教職員や保護者は日本の法制度下で闘うことを決 意し、裁判では刑事、民事で勝利を勝ち取り、その後のヘイト規制論議に繋がりました。

人を「何をしてもいい存在」に貶めることは許されることではありません。このよ うな言動を「おかしい」と感じることは、ごく当たり前の人としての感覚です。「ヘ イトスピーチ解消法」のような差別的言動の解消を目指す法整備が、日本社会で進む ことは歓迎すべきことです。しかしながら、ヘイトスピーチに違和感を覚えたり、反 対の声を上げたりする市民や政治家の中にも、朝鮮学校に対する制度上の差別に無関 心、あるいは是認するような風潮があるのも事実です。

今回の学習会では『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件―〈ヘイトクライム〉に抗して』 の著者、中村一成さんをお呼びし、「襲撃事件」への眼差しを、埼玉県でも 10 年が経とうとしてい る「朝鮮学校補助金停止問題」に向けることで、ヘイト規制から抜け落ちた「視点」 を考える機会にしたいと思います。

第4回学習会

  • 日時 2019年9月27日(金)18:30〜20:30(18:15受付開始)
  • 会場 埼玉会館7階7A会議室(さいたま市浦和区高砂3-1-4) 会場アクセス
  • 参加費 無料
  • お問い合わせ tomoni.saitama@gmail.com