埼愛自由日記 その5 笑顔に繋がる支援を

 埼愛キムチ活動は2019年7月に始まって今回で6年目、43回を迎えました。この間、「少しでも学校運営に寄与するため、“利益全額カンパ”」を行ってきました。カンパ(寄付)は通常は学校に渡しますが、子どもたちを直接支援する方法も行っています。

 埼玉朝鮮初中級学校には舞踊部、バスケット部、吹奏楽部、サッカー部、美術部といった部活動があります(朝鮮学校では基本的に初級部4年生から何かしらの部活に所属)。

 部活動の費用は学校の予算や所属する児童、生徒の部費が充当されますが、遠征費や設備の更新、道具の購入などの費用を賄うには十分とは言えません。

 また、25名の教職員が働く埼玉朝鮮学園の年間予算は約9千万であり、支出の多くは人件費や水道光熱費、日々の教育活動費が上位を占め、施設や備品の老朽化などへの対応は後回しにならざるを得ません。各部活の保護者やOB・OG会なども財政的支援を行っていますが、満足な環境を整えるには至っていません。

 このような慢性的な状況に対して埼愛キムチは、「少額であっても子どもたちの環境が良くなるなら」との思いで、部活動の支援を行ってきました(舞踊部の衣装、バスケットボール部のデジタルタイマーの購入費補助など)。

 今年度は、幼稚園と相談し、傷みが激しかった2歳児クラスの「ジョイントマット」の張り替え費用と、園児数に比べて台数が不足していたランニングバイクの購入費を補助しました。

 朝鮮半島には「작은 고추가 맵다(チャグン コチュガ メプタ・小さい唐辛子のほうが辛い)」との諺があります。日本の「山椒は小粒でもピリリと辛い」と同義かと思います。

 今までと同様、埼愛キムチの収益とみなさまからの寄付を学校運営の為に役立てつつ、“小さくとも子どもたちの笑顔に繋がる支援”も行っていきます。

埼愛キムチ新聞第23号(2024年1月27日発行)より


「埼愛キムチ新聞」は埼愛キムチの頒布会毎に発行しています。このページやPDF版を、周りの方々にぜひとも広めていただき、埼玉朝鮮学校をはじめ朝鮮学校の現状を多くの方々に知っていただけたらと思います。