さいたま市子ども未来局幼児未来部幼児政策課と交渉を行いました
有志の会では、9月22日にさいたま市長あてに「『さいたま市立幼稚園園児教育費助成金』の増額を求める要請書」を出しました。この要請書に基づいて、10月19日にさいたま市子ども未来局幼児未来部幼児政策課との交渉を行いました。交渉には、朝鮮幼稚園の園長をはじめ朝鮮幼稚園に子どもを通わせる8名の保護者が同席しました。
それぞれの保護者達からは、「家を出るときに、幼稚園に通う子どもから、『朝鮮語で喋らない幼稚園はダメなの。すごく楽しいのにね』と言わて、言葉につまった」、「子どもをあわただしく送り出して、交渉に参加しても、いつも国の見解を待ってと言われて心が折れそうになる」、「自分のルーツとなる文化の情緒を学んでほしくて、朝鮮幼稚園に通わせている。そういう子どもたちが育つ現場を見に来た市職員の皆さんが声をあげて、政策に反映させてほしい」といった言葉が語られました。
今回の交渉でも私たちの要請書や、保護者の方々の声を受け止めるとしたうえで、今後については国の動向を踏まえるという回答しかなされませんでした。すでに、県内では志木市が幼保無償化の対象外の施設に対して保育料の全額補助を実現しています。私たちは、さいたま市が、国に先駆けて、多様な文化的な背景を持つすべての子どもたちを大切に育てていくことを強く求め、交渉を続けることを確認しました。