特別企画 埼愛キムチ新聞を振り返る・その2

『埼愛キムチ新聞』も2号前で通算20号となりました。今号でも、過去の記事タイトルと冒頭部分を紹介したいと思います(20号では1号から6号まで紹介しています)。 

過去の新聞は「誰もが共に生きる埼玉県を目指し、埼玉朝鮮学校への補助金支給を求める有志の会」HPで読むことが可能です(PDFダウンロード可能)。是非、多くの方に読んでいただきたいです。

第7号(2021年7月)・埼愛自由日記 その1  『埼愛キムチ日記』が公開されて

 埼玉朝鮮初中級学校60周年連帯プロジェクト」が制作した『埼愛キムチ日記』が公開された。作業の様子に驚かれた方やオモニ達の語りや校長の話に感心された方、終盤のテロップ「学校に「保健室」という部屋はあるが、養護教諭を配置する財政的余裕はない。子どもたちの健康診断医に公的補助もなく、その安全と健康を守ることは、学校・保護者の自助努力に委ねられている。」であることをはじめて知った方など、実に様々な感想や反応があった。心のこもったメッセージも、直接頂いた。(…)

第8号(2021年9月)・朝鮮学校をもっと知る その2  朝鮮学校と美術の世界

 2019年4月、「ちがいをちからに変える」ことなどを掲げて開催された「SDGs ハッピーアースパレード in 渋谷」に東京朝鮮高級部美術部が参加しました。直後に「朝鮮学校がそのパレードに参加するのは不適切」という趣旨のコメントが寄せられました。主催者からも参加は認められていため美術部は反論しますが、それがきっかけとなり数多くのヘイトと誹謗中傷に晒されることになりました。(…)

第9号(2021年11月)・朝鮮学校をもっと知る その3  外国人学校への寄付

 昨年度の埼玉朝鮮初中級学校の収入(約9,200万円)のうち、寄付金の占める割合は43.5%で、授業料の46.9%についで高い割合になっています。全国の全ての朝鮮学校にとって、寄付は重要な財政基盤なのですが、自前の学校運営にも差別があるのです。

 日本の学校やインターナショナルスクール等は、寄付を集めやすくするよう税制上の優遇装置を受けていますが、朝鮮学校や中華学校はその優遇措置の対象から外されています。(…)

第10号(2022年1月)・朝鮮学校をもっと知る その4  朝鮮学校と大学受験資格

 1990年代中盤まで朝鮮学校の卒業資格で受験できる日本の大学は公立・私立大学の4割程度しかなく、国立大学に至っては1校もありませんでした。そのため、受験資格を認めていない大学への進学を目指す学生は、朝鮮学校に通いながらも日本の高校の通信制や定時制にも在籍し、さらに大学入学資格検定(2005年度より高等学校卒業程度認定試験に移行)に合格してはじめて、志望大学を受験できるという負担を強いられていました。(…)

埼愛キムチ新聞第22号(2023年11月18日発行)より


「埼愛キムチ新聞」は埼愛キムチの頒布会毎に発行しています。このページやPDF版を、周りの方々にぜひとも広めていただき、埼玉朝鮮学校をはじめ朝鮮学校の現状を多くの方々に知っていただけたらと思います。