埼玉朝鮮幼稚園へのマスク不配布についてさいたま市に抗議しました

新型コロナウイルス感染拡大のために、全国的にマスクが不足する中、さいたま市は保育所など子ども向けの施設や高齢者施設のスタッフ用に、市が備蓄しているマスクを提供すると決定しましたが、「マスクが不適切に使用された場合、指導できない」などを理由に、埼玉朝鮮幼稚園への配布を拒みました。これに対し、有志の会は2020年3月13日、さいたま市に抗議しました。

不配布決定から当会抗議までの経緯

他団体等からの抗議もあり、3月11日付記事の通り、さいたま市は同日の時点で、埼玉朝鮮幼稚園へのマスク支給を「再考する」と返答しました。

清水勇人さいたま市長は2020年2月に施政方針演説で、「子育て楽しいさいたま市」を謳い、「幼児期から青少年期に至るまで、切れ目のない支援」「『誰一人取り残さない』という理念で、(中略)『市民一人ひとりがしあわせを実感できる“絆”で結ばれたさいたま市」を目指すとしています。埼玉朝鮮幼稚園へのマスク不支給は、さいたま市が目指す姿と著しく乖離しています。

当会による抗議

誰もが共に生きる埼玉県を目指し、埼玉朝鮮学校への補助金支給を求める有志の会は、「市職員の発言がヘイトスピーチに該当する差別発言であったことを認め、朝鮮学校幼稚部に対する真摯な謝罪を行い」、「一刻の猶予も遅滞もなく埼玉朝鮮学校幼稚部に備蓄マスクを配布すること」を強く求めます。

3月13日、さいたま市子ども未来局への抗議には、同会共同代表の磯田三津子、猪瀬浩平、内田淳、中川律、渡辺雅之と事務局が出席し、申入書を提出しました。

抗議の模様は本日、神奈川新聞で報道されました。
「マスク配布除外問題で抗議 さいたま市に市民団体」(神奈川新聞、2020年3月13日)

なお3月13日夕方、さいたま市はマスクの配布対象拡大を発表しました。